加藤将宗|公園管理への地域住民の参加と地域の魅力創出に関する研究
山形県出身
渡部桂ゼミ
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明治6年11月15日に都市公園制度ができ、新老虎机平台,最新老虎机5年で、150周年を迎えた。これを機に現在国交省では、「都市公園の柔軟な管理運営の在り方に関する検討会提言」がなされ、国としても今後の公園管理の在り方が検討される時期だと認識している。この提言の内容は、都市公園新時代を掲げている。都市公園新時代は「公園が活きる、人がつながる、まちが交わる」の3つを軸にしている。その下に「3つの変革」として、「まちの資産とする、個性を活かす、ともに育てともに創る」を掲げる。さらに「重点戦略」も作られており、「まちづくりの場へ、しなやかな仕組み、管理運営の担い手」とされている。公園ストックを増やすために、これまで沢山の公園が設けられてきた。財政難が続く日本では、増えきってしまった公園の整備費用の捻出にも頭を抱ええている時代である。また、今後は人口減少と共に自治体や町内会の減少も増え始める。そうなると、管理されていた公園の荒廃だけでなく、地域の魅力、地域コミュニティの消失も考えられるため、今こそこの提言とともに、新たな公園の在り方や、整備の仕方を考えなければならない。
本研究では、公園管理の実態調査、行政からの委託で管理するという体制を見直し、自発的に管理し、地域の魅力、コミュニティの向上に繋がる地域管理の在り方の研究を行う。
公園管理は地域住民にお願いしていることが多いため、高齢者の有志が中心となって管理することが現実的である。高齢者が日常的に管理することによって、平日日中の利用が増えるだろう。このような日頃から近隣住民が出入りしている公園は安心感が生まれ、公園を利用しようと考える住民は増えるはずだ。利用者が増えると、管理者はこども達のため、地域の為にという想いが強くなり、より公園管理が活発になっていく。すると、管理者や利用者だけでなく、近隣住民それぞれの心の中で、公園が魅力的な場所になるのではないだろうか。どんな公園であっても近隣住民が管理する公園であれば、この循環は創り出すことができ、「市民の庭」になると結論を出す。