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Architecture and Environmental Design

人間、社会、自然の関係を結び直すデザイン

建築や環境のデザインは、常に私たちの傍らにあります。人間は古くから自分たちにとって安全で快適な住居やまち、その周りに広がる環境を整えてきました。それは建築や環境をデザインしてきたということです。しかし現代の私たちを取り巻く環境には様々な問題が起こっています。その中で生きる私たちは、時代が進んでも人間であることに変わりなく、何が快適で、どんな空間や環境や仕組みが生きやすいかを自らの身体と心で感じることができます。そのことが意識できれば、あなたはもう何を変えるべきか気づき始めていて、建築や環境のデザインの入口に立っています。大学ではその先の建築、インテリア、リノベーション、まちづくり、ランドスケープの専門知識と技術、そしてそれを自信に変えてくれる経験を提供します。それぞれを専門とする教員と最高のフィールドがあなたを支えます。私たちと一緒に、これからの人間と社会と自然の関係を、もっと豊かに美しく変えていきましょう。

Feature

特徴

未来の暮らしをデザインする。建築を中心にリノベーション、エコハウス、ランドスケイプ、地域計画を学びます

建築は社会にとって必要な社会資本で、「建築を作る、使う、研究する」は本学科の学びの基本です。それに加え、エコロジカルな建築や新しいまちづくりの手法であるエリアリノベーション、あるいは屋外空間を扱うランドスケープ、まちの仕組みを考える地域計画などの分野を横断的に、階層的に学ぶことができます。自然豊かな東北の自然や文化に接しながら問題の核心に迫る経験を積み、未来の姿をポジティブに描きます。

実践を通した生きた現場で建築や空間デザイン、地域づくりやまちづくりを学べます。

授業では各分野の第一線で活躍する教員と共に、時には作業服に着替えて、実際に手を動かして学びます。授業の学びは直ぐにリアルなフィールドで応用されます。ツリーハウスや空家?空店舗のリノベーション、地域の自然エネルギー導入プランの提案、地域活性化のためのワークショップなど、学生たちが自ら多数のプロジェクトに展開しています。作業を共同で行うことも、アイデア発想から人間関係の形成、達成感の分かち合いなど、多くの大事な経験が詰まっています。

専門家として活躍できる国家資格取得のための学びがあります。それは一般企業や生活にも役立ちます。

大学での学びは社会に直結しています。ここで学び、資格を取ることによって社会で活躍することができます。一級建築士?二級建築士のほか各種施工管理士の受験資格はもちろん、インテリアプランナー、商業施設士、測量士補、高等学校教諭一種免許(工業)などの資格も取得可能です。本学で学ぶ専門知識は、一般の就職にも有用であり、地域や社会から求められる人材になります。教養としても役立ちます。

最初はみんな初心者です。好きなことや得意なことを活かしながらだれでも専門家を目指せます。

最初はみんな同じスタートラインに立っています。専門の講義と演習をこなすたびに、段々と順々と知識と技術が身につくようカリキュラムを組んでいます。絵を描くことが好き、手を動かして工作することが好き、色々なことを調べたり構想を考えるのが好き、みんなと協働するのが得意など、それぞれの人に合った得意な能力を伸ばすことでだれでも専門家をめざすことができます。

Curriculum

授業紹介

一般の高校から入学した学生でも、建築の初歩から応用までを実際に手を動かしながら経験することで、少しずつ確実に高度なデザインができるようになります。デザインの解答は一つではありません。個性を伸ばしながら進んでいきます。

カリキュラム

1年次

知識と技術の基礎を習得。単純で分かりやすいところから段々と複雑に、順序立てて学ぶ。

デッサンや速描に取り組む体験に加え、シンプルな構造物のデザイン、製図技術の習得、施工体験など、建築や環境を学ぶにあたり基本となる知識や技術を養います。施工演習では設計に必要な素材を理解します。大学の近隣で調達できる材料を用いて枝を編み込む柵づくりや、間伐材の階段づくりなどを通して素材の特性を学び、施工方法を考え、設計とは何かを理解します。

  〈 講義 〉 〈 演習 〉 〈 実践(建築士?測量士要件) 〉
前期 風土形成論
西洋建築史
建築?環境概論
  • 建築?環境基礎演習/人?もの?空間の観察
  • インテリア基礎演習/小さな空間のデザイン
 
後期 建築構法
  • 建築?環境施工演習/素材と空間の体験
  • 図学製図演習/手描きによる図面作成
  • CAD演習/PCによる図面作成
  • デジタル表現演習/CG によるイメージ表現
都市計画

2年次

空間プログラムが立体的に。設計の基礎を学ぶ。さまざまな分野の関連性を知ることで相互の理解を深める。

住宅やランドスケープの設計、調査実習などを通して建築と環境の知識と技術を広げます。建築とランドスケープを一体的に捉える課題に取り組み、分野の関連を深めていきます。住宅の設計演習では、敷地の環境を読み取った上で空間のデザインを考えることが重要です。土地のコンテクスト(文脈)を読み、必要な条件に合わせて、住宅の設計と敷地環境の設計に取り組みます。

  〈 講義 〉 〈 演習 〉 〈 実践(建築士?測量士要件) 〉
前期 建築設計論
エコロジカル地域論
生態学基礎
  • 建築設計演習1/建築構造のデザイン
  • 環境計画演習1/地域の分析と計画
構法デザイン、インテリア設計論
建築構造力学
建築構造力学演習
後期 エコロジカル建築論
  • 建築設計演習2/住宅の設計
  • 環境計画演習2/住宅のランドスケープデザイン
建築デザイン論、日本建築史
建築計画、建築設備
風景の計画

3年次

専門的な設計への展開。複雑なプログラムの建築やランドスケープの設計演習に取り組む。

自身の関心や進路に合わせて課題を選択。より少人数で授業を行い、専門分野の知識と技術を深めていきます。演習の題材は、エコタウンや図書館などの、より複合的な建築やランドスケープ、調査の分析、コンセプトの構想、デザインの展開、プレゼンテーションの表現力、グループワークの方法などを学びます。同級生と切磋琢磨しながら、演習の実践の中で力が磨かれます。

  〈 講義 〉 〈 演習 〉 〈 実践(建築士?測量士要件) 〉
前期  環境基盤学 
  • 建築設計演習3/エコタウンの設計
  • 建築設計演習4/市街地のリノベーション
  • 環境計画演習3/サスティナブルな都市の分析と計画
  • 環境計画演習4/郊外のリノベーション
リノベーション建築論
建築材料
測量学、測量演習
後期  
  • 建築?環境デザイン研究1
    /建築あるいは環境分野で自分のテーマを持つ
  • 建築設計演習5
    /コンセプチュアルな建築の設計
  • 建築設計演習6/複合施設の設計
  • 環境計画演習5
    /実践的なまちづくり計画
  • 環境計画演習6
    /地域のランドスケープデザイン
建築施工、建築法規

4年次

社会問題や課題を調査、分析し、それを解決する建築やランドスケープを構築し表現する。

3年生までに培った能力を生かして、社会問題や課題などを各自で設定し、それに対する調査や分析を行い、論文あるいは設計のいずれかの方法で解決策を提示します。論文はテーマ設定の妥当性、調査?分析方法の的確性、論理性が問われます。設計はテーマや与条件の妥当性、設計内容の的確性、表現力が問われます。全ての枠組みを自分で自由に設定できることから、その意味の説明が求められます。

? 〈 演習 〉
前期 建築?環境デザイン研究2/テーマの探究
後期 卒業研究/論文?制作

活動 Pick Up!


ツリーハウスプロジェクト

2011年に活動を始め、毎年異なる地域で製作?イベント開催を行っています。現在までに16基が完成し、地域の方と交流しながら子どもたちを楽しませています。

鮭川村空き家再生プロジェクト

山形県建築住宅課?住宅供給公社と協働の空き家リノベーションプロジェクト。学生が作成した案による改修や断熱DIY、廃校舎活用の検討など行っています。


JA山形市エコリノベーションプロジェクト

山形市シネマ通りにある書店を、学生自ら企画?設計

JA山形市が所有管理する賃貸アパート1棟の断熱リノベーション+αのエコな暮らしをデザインする産学連携プロジェクトです。2024年12月竣工予定です。

ストリートリノベーションプロジェクト

道路活用の可能性を拡張するプロジェクト。学生がデザインした家具や屋台を置いて、人々がどのように使ってくれるかの実験です。木材をプログラム通りにカットするマシンを用いて制作しました。


Career

進路

取得可能な資格

卒業時取得可能資格

高等学校教諭一種免許状(工業)、学芸員、測量士補 ※指定の科目を受講することで取得できます。

受験資格の取得

一級建築士、二級建築士、木造建築士、土地区画整理士、施工管理技士、インテリアプランナー、商業施設士補、商業施設士

Professor

教員紹介

渡部 桂 学科長

Watanabe Katsura
教授/環境デザイン、ランドスケープ

あなたの一歩が、自分と自分を含む社会の幸せにつながっています。

私たちを取り巻く自然環境や社会環境は、大きく早く変化しています。その中で皆さんの周りにある問題の解決には建築や環境をデザインする知識?技術が役に立ちますし、そのことを求めていると思いますが、まずは現状を正しく理解すること、対象をよく観るということが大事です。それは人や社会や自然に関心を持つということです。そのまなざしは大きな才能です。
問題の関係性を見つけ解決したい目的にできれば、知識や技術の習得は格段に進みます。あるいはとにかく、美しく味わいのある建築やまちや風景が好きだという人もいるでしょう。それも大きな才能です。その好きなものは他の人も好きで大事にしたいと思っています。今は自分のための学びであっても、建築や環境を創り、守り、引き継ぐ知識と技術は社会でも求められ、人のための仕事になります。

建築?環境デザイン学科には、皆さんの想いのその先が準備してあります。建築や環境のデザインという分野からまず一歩を踏み出してみましょう。この道は様々な社会の幸福につながっています。

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